米Oracleが米国時間2月6日に,アプリケーション・サーバー製品「Oracle9i Application Server(Oracle9iAS)」の最新リリース版を発表した。

 最新リリース版での主な強化内容は以下の通り。

・「Oracle9iAS Discoverer」のビジネス・インテリジェンス機能を高めた。事前に定義したクエリのレポートを標準的なブラウザで作成,閲覧,ナビゲートできるようにした。また解析技術「Clickstream Intelligence」をアップデートで追加する予定である。

・「Oracle9iAS Applications InterConnect」など,社内や企業間における事業プロセス統合のための機能を拡充。ワークフローのモデリングや自動化が可能。グラフィカルなデザイン・ツールを使ってアプリケーション・アダプタを自動作成することができる。

・電子メール・コラボレーション機能を追加。e-businessアプリケーションにメッセージ機能を加えることができる。

・ディレクトリの統合。LDAP対応サービスでユーザのID,役割,認証などを一元管理する。

・パーソナライゼーション,コンテンツ管理,メッセージングなどの無線対応機能を強化した。

 Oracle9i Application Serverの価格は「Standard Edition」がUniversal Power Unit当たり5ドル,「Enterprise Edition」は同30ドル,「Wireless Edition」は同150ドル。2000年2月中に「Oracle Store」を通じて発売を開始する。

 ちなみにOracle社によると,Oracle社の開発者コミュニティ・サイトを介したOracle9iASのダウンロード件数は,2000年12月に月間37万件に達し,累計では100万件を越えたという。

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[発表資料へ]

[関連の発表資料1(米Oracleは同日,「Oracle9i AS Wireless Edition」のリリース2の出荷開始も発表した),関連の発表資料2(米Oracleは同日,「Oracle9i ASのダウンロード数が,2000年6月からの累積で100万本に達した」と発表した)]