米Novellが米国時間11月15日に,同社の経営体質の再構築と従業員の削減計画の詳細を発表した。この計画により,同社は従業員の約19%,およそ1400名を解雇する。人員削減後の従業員総数は,約6000名となる。また同社は,その他の資産も減価償却し,課税前のリストラ費用は,およそ5500万ドルになり,この大半は8月~10月までの第4四半期の決算報告に計上される。

 この計画は,IT市場の全般的な停滞と過剰なITコンサルティング・サービスの提供能力,2002年のIT市場の回復の低調に対抗するために同社が打ち出したものである。7月12日に行ったコンサルティング会社のCambridge Technology Partnersの買収を中心とした,同社存続のための新しいソリューションである。両社を組み合わせることにより,ビジネス・プロセスの再設計を狙っている。

 同社は,これらのリストラにより,大幅な経費削減と収益性の改良の実現を目指している。事業の構造改革により,当初予定していたよりも大幅な経費削減が可能となり,構造改革も予定より早く実施可能となった。構造改革は,2002年の第2四半期に完了する予定である。それまでに年間2億ドルの経費削減を狙っている。

 また同社は,暫定的な2001年8~10月期(2001会計年度第4四半期)の決算を報告している。それによれば,経常外経費,リストラ経費,投資損失計上前の売上高は,3億600万ドルで,希薄化後の1株当たり利益は0.01ドルとなる。これら経常外経費の総額は,9000万ドルになると予測される。同社の最終的な第4四半期の決算報告は,11月29日に行われる。

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