米Yankee Groupが米国時間10月8日に,「ユーザーは一つのサービス・プロバイダから複数の通信サービスを受けることに関心を抱いている」などとする調査結果を発表した。ユーザー全体の30%,早期導入者では44%が気に入った1社のプロバイダから音声,ビデオ,データなどのバンドル・サービスを購入したいと考えているという。

 統合パッケージ・サービスを購入するプロバイダとして,地域電話会社を挙げるユーザーが50%,長距離電話会社が29%,ケーブル事業者が25%だった。また,値引きがサービス購入の判断材料になるという回答者は44%で,ほとんどの企業が考えているほど多くはなない。

 1社のサービス・プロバイダを利用する理由として71%のユーザーは「一つにまとめた請求書」を挙げ,60%は「面倒がない」と答えた。19%の回答者は,1社のプロバイダとの結びつきを強くすることで「より良いサービスを受けられる」と考えている。

 「ユーザーは,より良い顧客サービスを組み合わせ,月額利用料にふさわしい幅広い製品を提供するプロバイダを選ぶようになる。プロバイダは効率的なマーケティングを行い,各カテゴリの顧客に合ったソリューションを提供するべきである。そうすれば,特に現在サービスの行き届いていない地域で,スタンドアロンのサービスしか提供しないプロバイダより優位に立つことができる」(Yankee Group社Consumer Market Convergence調査部門バイス・プレジデントのMeredith Rosenberg氏)。

◎関連記事
中小規模ビジネス・ユーザーは,通信サービスのバンドリングを求めている---。米IDCが調査
北米のVoIPサービス市場,2000年の2億7300万ドルが2007年には170億ドルへ
「IPケーブル・テレフォニの普及に遅れ,加入者数は2005年に500万」と米In-Stat

[発表資料へ]