米国半導体工業会(Semiconductor Industry Association:SIA )が米国時間9月4日に,2001年7月の世界半導体市場の調査結果を発表した。売上高は108億6000万ドルで,前年同月の172億9000万ドルと比べ37.2%減と大きく落ち込んだ。前月は115億7000万ドルで,前月比は6.1%減。

 「世界的な経済減速とIT分野での過剰在庫が響いた。しかし,2001年第2四半期に大規模な在庫調整が進められたこともあり,受注は上向き始めている。9月には在庫調整がほぼ一巡する見通しである。今後,パソコン,通信関連製品,ハンドヘルド製品などの販売が拡大し,第4四半期の半導体需要を押し上げるものと期待している」(SIA社長のGeorge Scalise氏)。

 地域別でみると,米大陸が前年同期比51.2%減,欧州が同34.0%減,アジア太平洋が同29.7%減,日本が同28.6%減で,いずれも6月時点よりさらに悪化した。

■前月比(単位:10億ドル)

市場 2001年6月 2001年7月 成長率
米大陸 2.90 2.70 -7.0%
欧州 2.52 2.27 -9.8%
日本 2.92 2.78 -4.9%
アジア太平洋 3.22 3.11 -3.5%
合計 11.57 10.86 -6.1%

出典:SIA

■前年同期比(単位:10億ドル)

市場 2000年7月 2001年7月 成長率
米大陸 5.54 2.70 -51.2%
欧州 3.44 2.27 -34.0%
日本 3.89 2.78 -28.6%
アジア太平洋 4.42 3.11 -29.7%
合計 17.29 10.86 -37.2%

出典:SIA

■3カ月の移動平均 (単位:10億ドル)

市場 2~4月 5~7月 成長率
米大陸 3.75 2.70 -28.0%
欧州 3.07 2.27 -26.2%
日本 3.35 2.78 -17.2%
アジア太平洋 3.54 3.11 -12.1%
合計 13.72 10.86 -20.8%

出典:SIA

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