台湾のUnited Microelectronics(UMC)が現地時間6月15日に,2001年第2四半期の業績見通しの修正を発表した。売上高は前期と比べて約35%減少し,営業損失を計上する見通し。設備稼働率は40%台半ばになるという。

 「需要の低下や続く在庫調整が影響を与えている」(UMC,CEOのPeter Chang氏)。

 また第3四半期の業績に関しては,「現在のところ予測は難しい。依然として見通しは暗く,需要や在庫に関して回復の兆しは見えていない。そのため,第2四半期からさらに業績が悪化する可能性も否定できない」(同氏)との見解を述べた。

 2001年第2四半期の正式な決算報告は7月31日に行う。その際に第3四半期の予測を発表する予定である。

 UMCは台湾のHsinchu Science Parkに7カ所のウエーハ工場と,日本子会社である日本ファウンドリを通じて日本に1カ所のウエーハ工場を所有している。また,日立製作所とのジョイント・ベンチャーTrecenti Technologiesが2000年に日本で300mmウエーハの試験生産を開始した。UMCは台湾のTainan Science Parkにある300mmウエーハ製造工場で2001年7月から試験生産を始める。さらにシンガポールに3番目の300mmウエーハ工場を開設する予定である。

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