米Analog Devicesが米国時間4月12日に,2001年2~4月期(2001会計年度第2四半期)の業績見通しを下方修正した。売上高が6億~6億2000万ドルとなる見通しで,前年同期に比べ3%~7%増,前期に比べて20%~22%減を見込んでいる。営業利益率は25%,1株当たり利益は0.31~0.33ドルの範囲内となる見通しである。
社長兼CEOのJerry Fishman氏は,「受注量の減少が続いていること,これに加え著しい量のキャンセル,受注残の調整などが原因」と説明する。
受注量の減少はその大半が,北米の大手通信機器OEMや無線インフラOEM,米国と日本のATEサプライヤへの出荷が大幅に減少したことが要因という。またセル・スルー(流通業者を使った販売)は,第1四半期(2000年11月~2001年1月)に比べて横這いになる見込みである。
「高性能アナログ製品やDSPはこの10年間の時代に見合った技術。サプライ・チェーンやエンド・マーケットはかつてないほど変動しているものの,我々の強固な製品や市場における地位によって業績は向上する。我が社は今年再び半導体市場全体の業績を上回る」(同氏)。
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