「2000年第4四半期の世界のワークステーション市場において,米Dell Computerが出荷台数ベースで首位を維持した」---米Dellが米国時間2月22日に,米IDCによる調査の速報結果を引用して発表した。Dell社は同四半期に,西欧のワークステーション市場でも出荷台数ベースで初めて首位に立ったという。

 2000年通年(決算期ベース)でみると,Dell社はワークステーションの世界市場で25%のシェアを獲得し,出荷台数を54%,売上高を47%伸ばした。

 Windows NT搭載機のメーカーで,2000年に出荷台数と売上高の両方で成長した企業はDell社を含む2社だけであった。ワークステーション市場にはIntelプロセサ+Windows NT搭載の個人向けワークステーションのほかに,UNIX/RISCベースのワークステーションも含まれる。

 「Dell社が米国市場と世界市場の出荷台数で首位に立った要因は,明確な戦略を継続的に実施し,新しい市場分野への積極的な進出を行ったことである」とIDCのアナリストKara Yokley氏は分析する。「最近,Dell社は中小企業分野でシェアを伸ばしており,また米国以外に欧州市場などで事業を拡大している」(Yokley氏)。

 IDCが実施した2000年第4四半期の調査によると,Intelプロセサ+Windows NT搭載ワークステーションの出荷台数で,Dell社は世界市場で24.5%,米国市場で34.5%のシェアを獲得していずれも1位だった。また,西欧市場でも26.4%のシェアで1位に立った。

◎関連記事
2000年Q2のサーバとワークステーション世界市場はともに2桁成長
米デルが決算,四半期は実質28%増収,16%増益,PCサーバーは好調

[発表資料へ]