米Dell Computerと米Unisysが米国時間1月24日に,提携拡大の契約を結んだと発表した。両社はサーバー,デスクトップやノート・パソコン,またサービスに関して協力体制をとる。
これにより両社は3年間で約10億ドルの売り上げを見込んでいる。両社は,1998年からサービスに関して提携関係にあった。提携関係の拡大自体は,両社が2000年12月に発表を行っている。今回は最終的に契約書を取り交わしたことを明らかにしたもの。
提携内容にはOEM契約が含まれる。両社は相互のPCサーバーを自社ブランドとして再販する。
「今回の契約により,Dell社は顧客企業に拡張性の高いハイエンド・システムと幅広いサービスを提供することができる」(Dell社副会長のKevin Rollins氏)。
主な提携内容は以下の通り。
・Dell社はUnisys社の「Cellular MultiProcessing (CMP)」アーキテクチャをベースにした企業向けサーバー(プロセサ16個と32個)をDellブランドで販売する。CMPサーバーの導入や管理,技術サービスはUnisys社が担当する。
・Unisys社はDell社のミッドレンジ・サーバー「PowerEdge」(プロセサ2個,4個,8個)をUnisysブランドで販売する。またPowerEdgeユーザに対するサポートを行う。
・Unisys社はDell社の推奨サービス・プロバイダ(Preferred Services Provider)となり,特定のDell社製品に関する保証とサポート,ネットワーク・サービス,システム・インテグレーション・サービスを提供する。技術コンサルティング・サービスなどについても事業機会を検討する。
・Unisys社の顧客に,Dell社のデスクトップ・パソコン「OptiPlex」系列製品,ノート・パソコン「Latitude」,1プロセサ搭載のPowerEdgeを提供する。Unisys社のネットワーク管理サービス,アウトソーシング,技術サービスに契約している顧客が対象となる。注文はDell社が受け,サポート・サービスはUnisys社が担当する。
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米デルと米ユニシスがサーバーなどで提携を拡大,3年間で約10億ドルの売り上げを見込む
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