米Intelと米HP(Hewlett-Packard)は米国時間12月21日に,両社がネットワーク機器の供給で提携すると発表した。

 「両社の既存顧客や新規顧客に向けて製品を供給するため,直ちに協力体制を敷く」(両社)。

 この提携のもと,Intel社は同社のネットワーク機器「NetStructure」をHP社にOEM供給する。HP社は2001年3月にもNetStructureをベースとしたHPブランドの製品をリリースする予定。製品にはHP社のサービスやサポートも付ける。2004年には116億ドル規模にまで増大するといわれるサーバー・アプライアンス市場(米IDC予測)に向ける。

 NetStructureは,Intel社が2000年2月に発表したネットワーク製品のブランド。WWW/メール・サーバーや電子商取引トラフィックのための負荷分散機器,セキュリティ認証のアクセラレータ,スイッチなどがある。

 このうちHP社に供給するのは,WWWホスティング,電子商取引,管理,負荷分散,SSL(Secure Sockets Layer)やXMLのアクセラレータ。VPN(仮想私設網)向け機器などである。

 「サーバー・アプライアンス市場において,HP社はIntel社にとって初めての大手OEMとなる。これにより顧客の要求に迅速に応えるというHP社の取り組みが強化される」(HP会長兼社長兼CEOのCarly Fiorina氏)。

 なおFiorina氏によると,HP社はこの提携のもと,同社のNetserver製品系列を拡張していく計画を立てている。今後も業界のリーダー企業と協力し,世界クラスのインターネット・インフラを提供していく,としている。

 Intel社は既存のNetStructureの顧客のサポートも続けるが,HP製品へ移行する顧客への支援も行う。また両社は販売でも協力体制を敷く。

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