米3Comが米国時間12月11日に,米BroadcomとGigabit Ethernetに関して提携関係に入ったことを明らかにした。

 提携内容には,新製品の共同開発,技術のクロスライセンス,共同の販売やマーケティング活動,SCM(supply chain management)契約などが含まれる。

 「費用対効果の高いGigabit Ethernet製品を素早く市場に投入し,顧客におけるFast EthernetからGigabit Ethernetへの移行を促進する」(3Com社)としている。

 両社はGigabit Ethernet NIC (network interface card)やLOM (LAN on motherboard)製品に焦点を当てる。知的財産やエンジニアリング・チームを共有し,共同開発や技術のクロスラインセンスを行う。両社が共同開発した製品には両社のロゴをあしらったアライアンス・ロゴを付ける。製品の販売には両社の既存のチャネルを利用する。

 この提携のもと,3Com社はBroadcom社に最大710万株の3Com社株購入権を与えたことを明らかにした。3Com社の株式の2%に当たる。

 今回の提携は両社のこれまでの関係を拡大するもの。両社は今まで10/100 BASE-T NICやLOM,ケーブル・モデム,家庭ネットワーキング製品などの開発で協力体制を敷いてきた。3Com社はBroadcom社の売り上げの10%以上に貢献しており,Broadcom社は3Com社の上位サプライヤである。

 またBroadcom社がカナダNortel Networksの子会社であるAlteon WebSystems社のGigabit Ethernet NIC事業と共同開発した10/100/1000BASE-T MAC対応NICとLOM製品も今回の提携対象に含まれる。3Com社はAlteon社のGigabit Ethernet NIC事業を買収することを11月に発表している。

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