10GビットEthernetの標準化を進める「IEEE 802.3ae (10 Gigabit Ethernet) Task Force」は,米国時間の9月12日から14日にかけてニューオーリンズで開催された「IEEE P802.3ae会議」で10GビットEthernet仕様のドラフト初版を完成した。10GビットEthernetに関する業界団体「10 Gigabit Ethernet Alliance」が米国時間9月18日に明らかにしたもの。

 同アライアンスは「2002年はじめを予定している仕様完成に向けて,10GビットEthernetの標準化作業は順調に進んでいる」としている。

 またIEEE 802.3ae Task Forceは,四つのPMD (physical medium dependent)インタフェースを認定した。マルチモードの光ファイバ・トランシーバが2種と,シングルモードの光ファイバ・トランシーバが2種。マルチモード・トランシーバは企業ネットワークやデータ・センタ内での短距離用途に,シングルモード・トランシーバは都市型アプリケーションや光ネットワークでの利用に向ける。

 なお,次回ドラフト版は11月6日から9日にかけてフロリダで開催する会議「IEEE Plenary Meeting」で検討する予定である。

 10 Gigabit Ethernet AllianceはIEEE(米国電気電子学会)の行っているIEEE 802.3の標準化作業を支援することを目的に,米3Com,米Cisco Systems,米Extreme Networks,米Intel,カナダのNortel Networks,米Sun Microsystems,米World Wide Packetsが発足した業界団体。IEEE 802.3ae Task Forceへの技術的助言も行う。

 10GビットEthernetはデータ伝送速度が10Gビット/秒で,延長距離40kmのEthernetである。

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