米ANTECや米CommScope,米Scientific-Atlantaなどが米国時間11月24日に,米AT&TのCATV事業部門AT&T Broadbandから現在発注分の機器や資材の出荷を一時中止するよう通知を受けたと発表した。

 ANTEC社によると,これはAT&T Broadband社の決算調整の一環という。未納のすべての発注分について次の通知があるまで納入を取りやめるように,AT&T Broadband社は求めている。

 ANTEC社にとってAT&T Broadband社は得意客。A&T Broadband社への納入が延期されることの業績への影響は大きいと,同社は発表した。なお今年10月に発表したカナダNortel Networksとの広帯域ケーブル事業再編計画には影響ないとしている。

 このほか同様の通知を受けたのは,HFC(Hybrid Fiber Coaxial)同軸ケーブルを納入しているCommScope社,双方向デジタル放送システムを手がける米Scientific-Atlanta,HFC向け機器を手がける米C-COR.netなど。

 CommScope社によると,「AT&T Broadband社は多くの分野で過剰在庫を抱えており,今回の措置によってこれを解消するのが目的」(CommScope会長兼CEOのFrank M.Drendel氏)という。なお同社では先に発表した第4四半期決算の見通しに変更はないとしている。

 Scientific-Atlanta社も,同社の今四半期売上高への影響は全体の1%~2%程度とし,影響は少ないと発表している。

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