カナダのNortel Networksと米ANTECが米国時間10月18日に,両社の広帯域ケーブル事業を再編し,新会社を立ち上げることを明らかにした。

 両社が1995年に共同出資して立ち上げたケーブル技術ベンダArris Interactive社を,株式交換により新会社「Arris,Inc.」とする。ANTEC社は新会社の子会社となる。新会社は,CATV網を使った広帯域接続事業に焦点を当てる。

 Nortel社はArris Interactive社の株式81.25%と引き換えに,新会社の株式3300万株を取得する。これは新会社の株式の46.5%にあたり,金額にしておよそ3億2500万ドル。一方のANTEC社は,現在Arris Interactive社株の18.75%を保有している。

 Arris Interactive社は,インターネット・テレフォニ製品「Cornerstone」や「Packet Port」などを持つ。1999年の売上高は3億2900万ドル,2000年上半期の売上高は前年比142%増の2億5400万ドルを記録した。この売り上げのうち約5割はANTEC社への販売によるもの。

 米Cahners In-Statが5月に発表した報告によれば,ANTEC社とArris Interactive社の2社で,ケーブル・テレフォニ市場全体の7割のシェアを占めるという。In-Stat社は同市場が1999年の2億9300万ドルの水準から2004年までに70億ドル規模に成長すると予測している。

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