LinuxおよびUNIX向けのデスクトップ環境「K Desktop Environment (KDE)」の開発者が米国時間11月15日に,「KDE League」の結成を発表した。

 設立メンバには米Borland,米Caldera Systems,米Compaq Computer,カナダのCorel,Fujitsu-Siemens社,米Hewlett-Packard,米IBM,KDE.com社,Klaralvdalens Datakonsult社,theKompany.com社,Mandrakesoft社,ドイツのSuSE AG,Trolltech社,米TurboLinuxなどが含まれる。

 KDE Leagueは企業や個人による,パソコン,ワークステーション,ハンドヘルド機へのKDE採用を推進し,サード・パーティのKDEソフトウエア開発を支援する。KDEライブラリやアプリケーションの開発を直接手がけることはしない。

 KDE Leagueは財政的また道義的な面でKDEを支持する。主な目的は次の3点。

1)LinuxやUNIXを搭載したワークステーションやパソコンにおけるKDEの標準デスクトップとしての位置づけを維持し,さらにハンドヘルド機も視野に入れる

2)KDEが真価を発揮し,他のデスクトップ環境に対抗できるようにする

3)サード・パーティのKDE向けソフトウエア開発を支援し,KDEの普及促進を図る

 KDE Leagueは,主要なKDE開発者と参加メンバから責任者を選び運営する。

 KDE Leagueの結成発表に伴い,IBM社はTrolltech社やMandrake社などのLinux開発者と協力し,Linux向け音声認識ソフトウエア「ViaVoice on KDE」のコンポーネントを配布することを明らかにした。

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