米LycosとTerra Networks, S.A.社の合併について,Lycos社の株主が合併を承認した。Lycos社が行った臨時株主総会で票決を行い99.4%の賛成票が得られた。Lycos社が米国時間10月27日に明らかにしたもの。

 これにより,Lycos社の株主は1株当たり2.15株のTerra社株を得る。今年5月16日の発表の通り,合併後の会社名は「Terra Lycos」。新会社の会長には,Terra社の会長であるJoaquim Agut氏が就く。Lycos社社長兼CEOのBob Davis氏がCEOを務める。取締役会はこの両氏を含む14名で構成する。

 なおTerra Networks社は,スペイン語やポルトガル語圏に向けたインターネット事業を行っているISP(Internet Service Provider)である。インターネット広告/マーケティング/電子商取引なども手がける。

 新会社はインターネット・サービス,ニューメディア,コンテンツ提供,電子商取引,次世代通信といったインターネット事業を世界規模で展開する。「約30億ドルのキャッシュと世界40カ国の市場における地位,月間9100万人のユニーク・ビジタでスタートする」(Joaquim Agut氏)。2000会計年度の売上高は5億ドルを目指す。

 両社によれば,合併後は直ちに500万人の会員を持つ,世界で3番目に大きな接続プロバイダになるという。

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