米Compaq Computerが米国時間10月27日に,バッテリ・パックの自主回収を発表した。数量は約5万5000個にのぼる。リコールの対象となるのはノート・パソコン「Armada E500」「同V300」に使用されているバッテリ・パック。
問題のバッテリ・パックは回路のショートを引き起こす可能性があり,発熱,発煙,発火の恐れもある。ノート・パソコンに組み込まれているほか,個別オプション,交換用スペアとして世界中に出荷した。
該当するバッテリ・パックは,無償で2個のバッテリ・パックと交換する。回収と交換の手続きは無料である。
Compaq社は,今年6月2日から7月10日にかけて製造されたバッテリ・パックのうち欠陥のあるもの1個を発見。このバッテリ・パックは発熱と発煙を起こし,ノート・パソコンに損傷を与えた。欠陥品の報告はこの1件だけだが,発熱や発火の危険性から顧客の安全確保を考慮し,製品回収と交換を決定した。
リコール製品は,バッテリ・コネクタの右側にある白ラベルに日付コードとシリアル番号で確認できる。該当する日付コードとシリアル番号は次の通り。
-- TCGK 00001- 10500
-- TCGK 20001- 21800
-- TCGK 40001- 83100
-- TCHK 40001- 44700
なおリコールはバッテリのみが対象となり,パソコン本体は対象としない。Compaq社は,WWWページを設けて情報を提供している。
◎関連記事
■Dellが2万7000個のノートPC用バッテリーをリコール,発火などの恐れ
[発表資料へ]