米RealNetworksとソニーが米国時間10月23日に,ストリーミング・メディア技術に関して提携関係を拡大したことを明らかにした。

 ソニーのパソコン「VAIO」や携帯型音楽プレーヤに,RealNetworks社のストリーミング・メディア・プレーヤー「RealPlayer 8」とデジタル音楽管理/再生ソフト「RealJukebox 2」をカスタマイズして搭載する。製品の登場は2001年を予定している。

 またRealNetworks社の「RealSystem 8」に,ソニーのオーディオ圧縮技術「ATRAC3」と音楽コンテンツ向け著作権保護技術「OpenMG」を組み込む。RealJukeboxのユーザー数は現在4500万にのぼる。両社はマーケティングやプロモーション活動でも共同体制を敷く。

 なお両社は2000年1月に,RealJukeboxへのATRAC3とOpenMGの採用で提携関係に入っている。今回の提携では,ライセンスの対象をReal System 8に拡大したほか,ソニーもRealNetworks社からソフトウエアのライセンス供与を受けるかたちとなった。

 RealJukeboxは,ユーザーが音楽コンテンツをダウンロード・再生・管理できる機能や,ユーザーの音楽CDを認識してリリースされていないトラックや関連のあるコンテンツへのアクセス機能などを備える。

 OpenMGはソニーが開発した著作権保護技術。配信者がデジタル音楽コンテンツに利用条件を設定し,不法な録音や再生を防止できる。1)多数のデジタル音楽配信フォーマットに対応し,2)音楽ファイルのダウンロード,パソコンでの再生や音楽CDからのデータの取り出し,3)パソコンから携帯型音楽プレーヤへのデータの転送,を実現する。

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[発表資料]
http://www.realnetworks.com/company/pressroom/pr/2000/sony2.html?src=noref,nosrc