富士通と独Siemens AGの合弁子会社,蘭Fujitsu Siemens Computersが,自社の情報インフラに米Informixのデータ統合システム「DataStage」を採用する。Informix傘下で9月に新設されたSI事業会社Informix Business Solutionsが,米国時間10月19日に発表した。

 Fujitsu SiemensはDataStageを使って,富士通の使用している「Oracle Financials」会計アプリケーション環境と,Siemensの「SAP R/3」システム環境を統合,Fujitsu Siemensのシステムに一元化する。両システムから取り込んだデータの解析システムの構築をInformix Business Solutionsが担当する。

 DataStageとInformix Business Solutionsの「Extract Packaged Applications Connection Kit (PACK) for SAP R/3」を使用することで,SAP R/3に格納されているデータを他のERPシステムのデータと統合できる。統合処理は夜間に行われるため業務に支障を与えず,「時間と資源の節約につながる」(Informix)としている。Extract PACKはデータ移行,メタ・データ管理,データ保証などに対応する。

 今後Fujitsu Siemensは社内ポータル・システム向けのデータ統合にも,DataStageを採用する予定である。

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