米Sun Microsystemsが米国時間10月16日に,「StarOffice」のソース・コードを「OpenOffice.org」で公開したことを明らかにした。
またXMLベースのファイル・フォーマットとStarOffice APIもリリースした。OpenOffice.orgはオープンソース向けツールやサービスを手掛ける米Collab.Netが開設したWWWサイトである。
ソース・コード公開によって開発者は,自由にStarOffice技術を利用し,製品の改良やStarOffice向け付加価値製品の開発,StarOfficeソフトウエアに組み込まれた既存技術の強化を行うことができる。
「StarOfficeのコードは900万行以上。これまでで最も大規模なオープン・ソースである」(Sun社のMarco Boerries副社長)という。
OpenOffice.orgではソース・コードの管理,XMLベースのファイル・フォーマットの定義,言語に依存しないAPI(Application Programming Interface)の定義などを行う。またCollab.Net社は同社のプラットフォーム「SourceCast」を開発者向けに提供し,開発者がStarOfficeのソース・コードを利用して共同作業を行うことを支援する。
なおStarOfficeの全ソース・コードは,GNU General Public License (GPL)とSun Industry Standard Source License (SISSL)にもとづいて公開している。StarOfficeはSolaris,Windows,Linux,Macintosh(2001年前半)で動くオフィス・スイート。現在,新バージョンの「StarOffice 6」が開発段階にある。StarOffice 6以降の将来版StarOfficeでは,OpenOffice.orgのソース・コード,API,ファイル形式,実装リファレンスを利用する。
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