米Akamai Technologiesが米国時間10月13日に,コンテンツ配信プラットフォーム「EdgeAdvantage」を拡張し,データ・ストレージ管理サービス「StorageFlow」を組み込んだことを明らかにした。コンテンツ・プロバイダに向けたサービスである。

 StorageFlowは,「FreeFlow」「FreeFlow Streaming」「Digital Parcel Service」といったAkamai社のコンテンツ配信サービスを介してエンド・ユーザーに配信されるコンテンツを対象にする。

 StorageFlowは二つの要素から成る。一つは「最先端の」ストレージ・インフラ。米EMCのストレージ・システム「Symmetrix Enterprise Storage」と米EDSが管理するソフトウエア,サーバー「Network Appliance F700 Series File Servers」,Scale Eight社のサービス「MediaStore」を使用する。

 もう一つは,EdgeAdvantageの備えるレプリケーション機能やデータ管理機能といった機能。可用性やネットワーク性能の向上を図るサービスも提供する。またトラフィック管理サービス「FirstPoint」も組み込んでいる。

 Akamai社はストレージとコンテンツ配信の統合がストレージ・サービス市場の鍵を握るとみている。米Dataquestによると,2003年のストレージ・サービス市場は80億ドル規模に達するという。

◎関連記事
ストレージ・サービスでIBMがトップ,2位HP,IBMがIDCのレポートを引用
CompaqとIBMがストレージ向けネットワーク技術の標準化で協力,総額10億ドルを投資へ

[発表資料へ]