米Microsoftのインターネット・サービス事業部門MSNが,MSNサイトの閲覧機能とWWWブラウザを統合した「MSN Explorer」のプレビュー第2版「Preview 2」の米国内における配布を始めた。米国時間10月9日に明らかにしたもの。
MSN Explorerのプレビュー2は,MSNのサイト(http://preview.msn.com/)から無料でダウンロードできる。完成版のリリースは2000年秋を予定している。
「MSN Explorerは身体障害者のアクセシビリティ向上を念頭においた機能を充実させた」(Microsoft社)。米Harris Interactiveの調査によると,インターネットは障害のない人々より障害のある人々の生活に大きな影響を与えている。障害のある成人がオンラインに費やす平均時間は,障害のない成人の2倍だという。障害者は,インターネットがコミュニケーションや社交に大きく役立っていると回答している。
MSN Explorerの主な機能は以下の通り。
・マウスを使わずにホットキー(ショートカット・キー)でMSN Explorerの操作が可能。
・Microsoft社が開発したアクセシビリティを高める技術「Microsoft Active Accessibility (MSAA)」に対応。MSAAは画面読み上げ,画面拡大,音声入力装置などに利用されている。
・インターネットの標準化団体「World Wide Web Consortium (W3C)」の「Web Accessibility Initiative (WAI)」が発行する規格に準拠。
・WWWアドレスを入力している途中で,一致するアドレスのリストを表示したり,アドレス入力を自動的に完成する「AutoComplete」機能。
・検索ワードを検索編集ボックスではなく,アドレス・バーの編集ボックスに直接入力して検索が実行できる「AutoSearch」機能。検索結果はメインのコンテンツ・エリアに表示される。
・メニューを障害者用の設定に変更できる。
・自動的に更新内容をダウンロードしてインストールする。更新の際に告知をするよう設定することができる。
◎関連記事
■Microsoftが「MSN Explorer」プレビュー第2版を発表
■MSNがインターネット端末「MSN Companion」でeMachinesなどと提携
■MSNとeMachinesが“実質無料”のネット端末の詳細を発表
■MicrosoftがCompaqとタイアップしてネット端末「iPAQ」発表,実質199ドル
[発表資料へ]