米Akamai Technologiesが米国時間9月29日に,コンテンツ・プロバイダ向けのサービス「Digital Parcel Service (DPS)」を発表した。また関連して米Reciprocalと提携を結んだことも明らかにした。

 DPSではコンテンツの制御や保管,デジタル資産管理,さらに登録形式やペイ・パー・ビュー形式のビジネス・モデルへの対応といったソリューションを提供する。

 Akamai社のインターネット用アプリケーション配信システム「EdgeAdvantage」と,Reciprocal社のデジタル著作権管理(DRM)サービスを組み合わせる。コンテンツ・プロバイダはAkamai社の配信ネットワークを利用して,デジタル・コンテンツのパッケージ化,販売,配信を安全に行うことができるとしている。

 またAkamai社はReciprocal社のDRMサービスにおける最初のリセラとなる。Reciprocal社はオーディオ,出版物,ソフトウエア,画像,ビデオなど様々なデジタル・コンテンツに対応した企業間電子商取引向けのサービスを提供している。

 DPSは2000年第4四半期に開始する予定である。利用料はサービス開始時に発表する。

 ちなみに米Forrester Researchの調査によると,コンテンツ配布によるデジタル商品の売上高は2004年に30億ドル近くに達するという。

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