米Akamai Technologiesが米国時間9月18日に,コンテンツ配信サービス「FreeFlow」の技術で,米国特許を取得したことを明らかにした。特許番号は6,108,703で,タイトルは「Global Hosting System」。99年5月19日に申請し,2000年8月22日に成立した。

 この通称703特許は,Akamai社のChief Scientistで米マサチューセッツ工科大学(MIT)のTom Leighton氏と同社Chief Technology OfficerのDanny Lewin氏が取得したもので,Akamai社が独占的にライセンス供与を受けている。

 FreeFlowはコンテンツやアプリケーションを効率的に配備し,WWWサイトの性能を高めることができるという。「703特許は,4月に買収したINTERVU社のコンテンツ配信特許技術を補完するものとなる」(Akamai社)。

 これに関連し,Akamai社は9月13日に米Digital Islandを特許侵害でマサチューセッツ州連邦地裁に提訴したことを9月18日に明らかにした。「Footprint」と呼ぶDigital社のコンテンツ配信サービスがAkamai社の703特許を侵害しているとして,損害賠償を求めている。

 一方のDigital Island社は同日,Akamai社とMITを同地裁に反訴したことを明らかにした。「Digital Island社の技術は,MITが取得しAkamai社がライセンスを受けている特許を侵害するものではない」(Digital社)と主張する。Digital Island社にはMITと係争中の特許があるが,「MITの特許よりも先に出願したもので,特許および商標はDigital Island社に認められるものと確信している」(Digital社)。

 さらにDigital Island社は,同社が1999年11月2日付けで取得したコンテンツ配信技術の特許をAkamai社が侵害しているとして,カリフォルニア州連邦地裁に提訴した。この特許は,コンテンツ配信ネットワークのセキュリティ確保や性能向上に向けたもの。

[Akamai社の発表資料1]
[Akamai社の発表資料2]
[Digital Island社の発表資料]