レッドハットは4月5日,Linuxディストリビューションの新版「Red Hat Enterprise Linux 4」(RHEL4)を日本で発売した。出荷は4月中旬より行う。

 RHEL4の特徴は,Linuxカーネルの新版2.6を搭載し,大規模システムでの性能などを向上させたこと。また,SELinuxを標準搭載し,アクセス権限をきめ細かく制御しセキュリティを強化できるようにした。

 中規模サーバー向けのRed Hat Enterprise Linux ESは2CPU,メモリー16Gバイトまでをサポートする。x86,Itanium(IA-64),IntelのEM64TとAMD64(x86-64)に対応する。価格は年間サブスクリプションのStandardが10万4790円。

 大規模サーバー向けのRed Hat Enterprise Linux ASは,CPU数,メモリー容量の制限はなく,PowerPCとIBM zSeriesおよびS/390にも対応する。価格は年間サブスクリプションのStandardが20万7900円。Premiumが34万6500円。Standardでは電話による問い合わせが午前9時から午後5時までだが,Premiumは24時間になるなどの違いがある。

 クライアント向けRed Hat Enterprise Linux WSは,年間サブスクリプションのStandardが4万1790円。

 現在のRed Hat Enterprise Linux契約ユーザーは,オンライン・アップデート・サービスのRed Hat Networkを通じて無償でバージョン・アップできる。

 RHEL4は,米国では2月14日に出荷されている(関連記事)。

(高橋 信頼=IT Pro)