米Intelが,900MHz動作のPentium III Xeonプロセサの出荷を停止していることを明らかにした。負荷の高い場合などにレジスタへの書き込みエラーが生じ,システムの停止を招くバグが発見されたため。

 バグが見つかったのは,この3月に量産出荷を始めたPentium III Xeon。2Mバイトの2次キャッシュをオンチップに集積した,4ウエイや8ウエイのサーバー・マシンに向けたプロセサである。

 出荷停止に踏み切ったのはこの4月中旬である。Intel社内の負荷テストで,前述のバグが見つかった。「マルチプロセサ・システムで負荷をかけたときにトラブルが生じることがある。市場からのクレームは出ていない。900MHzのPentium III Xeonを搭載したマシンがほとんど市場に出ていない段階で出荷を停止した」(Intel社の日本法人インテル)という。

 すでにバグの原因を特定し,「製造プロセスのパラメータを調整することで対処する」(インテル)。8月には出荷を再開し,9月中には受注残を解消できると見込んでいる。

横田 英史=IT Pro編集長

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