グラハム・ベルが電話を発明したのは1876年。今では、ほぼすべての企業が構内交換機(PBX)やプッシュボタン電話をオフィスに自前で設置している。

 ただ、サーバーと同様、PBXはいつまでも使えるわけではない。何年かに一回はリース期間満了や保守期間終了にともなう入れ替えが発生するし、ビジネスを加速させたり生産性を高めたりするにはIP(インターネットプロトコル)電話などの最新の通信技術を取り入れる必要もある。

 また、使用中のIT機器とPBXの二重投資に課題を感じている企業も多い。例えば、費用の問題。IT機器とPBX機器の二重投資になっているケースがあり、初期導入費と運用費それぞれで価格が高止まりしている。オフィスのレイアウトを変えたり採用/退職/異動があったりすると、内線番号とIT機器の変更が必要になり二重に費用も発生する。

 情報システム部門が構築・運用している“IT系”や役員・従業員が持ち歩いているモバイルデバイスとの連携にも課題がある。旧来のPBXは電子メールやグループウェアと連動しづらいので、PC画面に表示されている電話番号をクリックして電話をかけるといった使い方は厳しい。オフィスにかかってきた外線電話を外出している人のスマートフォンや携帯電話に転送することもできない。

 このような課題の解決に向けて電話ビジネスに力を発揮する協和エクシオが2016年4月に提供を開始するのが、マイクロソフトの「Skype for Business」と絡めた通信ソリューション「クラウドコミュニケーション総合エンジニアリング」だ。情報システムと電話やモバイルデバイスがどのように連携できるのだろうか。

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