新たに登場したテクノロジーによってユーザー企業が気づいていない可能性を提案し、市場を切り拓くにはどうすべきか――。前回に引き続き、NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)営業本部 営業企画部 部長として広報を統括する中山 幹公氏に、「SD-WAN(Software Defined Wide Area Network)」の市場を切り開くための具体的なKPI(重要業績評価指標)と活動を聞きました。

NTTPCコミュニケーションズ 営業本部 営業企画部 部長の中山 幹公氏
NTTPCコミュニケーションズ 営業本部 営業企画部 部長の中山 幹公氏
[画像のクリックで拡大表示]

SD-WANの認知度を年数回調査で把握

 NTTPCの広報を担当する8人は、報道対応だけでなく広告を含めたプロモーション全般を受け持っています。部門としては営業本部に属しており、営業本部の予算の下、全体最適の観点で営業・マーケティング施策を定めています。

 その活動の一つが2017年から展開する、ソフトウエア制御のクラウド型ネットワークサービス「SD-WAN」の普及・拡大です。最終的な目標は、「日本にSD-WAN市場を立ち上げて、その分野でナンバーワンになる」(中山氏)というものです。

 活動目標に対する成果は、SD-WANに対する認知度のアンケート調査によって測定し、評価しています。

 この調査は、企業ユーザーにインターネット経由で年3~4回、SD-WANの認知度を聞くものです。具体的には「SD-WANを知っているか」「SD-WANと聞いて思いつく会社は」「導入検討のポイントは」といった質問をしています。

 回答結果は企業の規模で集計し、それぞれの規模の企業がSD-WANをどう評価しているかを分析します。回答した企業の属性などを掛け合わせることで、広報とマーケティングが実施したプロモーションの成果を導き出していきます。

 調査結果は、タイムリーな広報・マーケティング施策に生かしていきます。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。