メールの文章にこだわる人が多いですが、そもそも文章力を高める以前にやるべきことがたくさんあると語る平野所長。文章が全てだと思っている人は、その前のプロセスをおろそかにしている可能性があります。今回は集大成の第三弾として、平野所長と直井研究員がメールの文章と見た目の関係について解説します。
直井研究員(以下、直井):所長~いよいよ12月ですね。このコラムも今日を入れてあと2回。寂しくなりますね。
平野所長(以下、平野):今までの振り返りやメッセージは最終回でお伝えしたい。そうなると、これがノウハウとしては最終回になるね。
直井:私が伝えたいことは、前回しっかりお伝えしました。
平野:「メールの良し悪しは相手が決める」という話だね。みんなが相手に寄りそったメールを書けるようになると、コミュニケーションがいっそう円滑になる。仕事でのいさかいが減り、もっと平和になるだろう。
直井:はい。ギスギスして余裕がないのは、やらなくてはいけないことが多いから。これが原因の一つだと思います。今では、メールに費やす時間が1日2時間という人も珍しくありません。これが30分でも減ったら、きっと、もっとゆとりができるはずです。
平野:そうだね。一人一人の意識が変わると会社も変わる。会社が変わると社会も変わるね。
直井:じゃあ、今日は所長が最後に伝えたいこと。これを教えてください!
平野:う~ん。伝えたいことばかりだよ。基礎も大事だし、論理力も大事、返信のスピードも大事、言葉選びも大事。
直井:大事なものばかりです。一つだけあげるとしたら何ですか?
平野:そうしたら、やっぱり「見た目」の話は外せないね。
直井:見た目ですか。大切だと思いますが、どうして、そもそも見た目の話なんでしょう。
平野:私がメールのアドバイスをするとき、初めは文章を完全に無視するんだ。文章以外のところからアプローチをする。実は、盲点がここにあるんだよ。