かみ合わないメールが直井研究員をイライラさせる。どうやったら、メールでかみ合わない人を減らすことができるのか。遠回しに相手へ伝える、具体的な言葉で直接聞くなど、今日も「なるほど感」満載のテクニックを所長が紹介します。
直井研究員(以下、直井):さっき本当にかみ合わない!っていうことがあったんです。どうしてかみ合わないのでしょう。相手の方はそれに気付いていない様子でして。わざとやっているとは思いたくないのですが、どうにもこうにも。
平野所長(以下、平野):今日はイライラしているようだね。久々に事件の予感だ。それにしても、秋風が冷たくなってきたね。なんとなく、もの悲しい気分になる季節だ。
直井:ちょっと所長!季節に浸っていないで私の話を聞いてくださいよ!あれ!?もしかして、これもかみ合っていない?
平野:そう。その通り。
直井:何でそんなことを……。私の話を聞いてください。
平野:話がかみ合わないというのも、たくさんの例を知っていた方がいいと思うから、まずは体験してもらったんだよ。かみ合わないと一言で言っても、いろいろなパターンがあるからね。全く関係のない話を始めるとか、自分のことを話し始めると止まらなくなって話を譲らず、最後には全てを持って行ってしまうとかね。
直井:それが飲み会とかプライベートな時間ならいいかもしれませんが、仕事だと困ってしまいます。かみ合わないと話が前に進まないし、やりとりに時間がかかるし、大変です。
平野:さっきの私のように、わざと違う話をする人もいる。別に他意はなく、無邪気に違う話をしようとする人もいる。さらに、情報のインプットとアウトプットにずれがあって、話がややこしくなるケースもあるんだ。互いに見ているものが違ったり、言葉の定義が異なっていたりしてずれていくとかね。
直井:かみ合わないといっても理由はいろいろあるんですね。これからは相手が「意図的に話を変えているのか」それとも「ただのクセで話を変えているのか」を見定めるようにします。ところで所長、私の事件の話を聞いてくださいよ!
平野:いい話の戻し方だね。話がずれていると思ったら「まずは○○について解決させませんか」「○○の話は後できちんとしましょう」のように主題を明確にするべきだ。対面での話のように聞こえるかもしれないけれど、メールでもこのテクニックが使えるんだ。