ビジネスをデジタル化する動きが広がっている。人工知能でコールセンター業務を効率化したり、IoTデバイスで収集したデータから生産設備の故障リスクを検知したりといった取り組みが、各所で始まっている。

 こうした取り組みを推進する際に不可欠なのが、ITインフラ(システム基盤)だ。デジタル化したビジネスを支える現在のITインフラ基盤には、従来の情報システムよりも高水準の「俊敏性」「柔軟性」「堅牢性」が求められる。

 このような要件に応えるITインフラを作るため、IT部門やITエンジニアには、優れた製品やソリューションを見抜く確かな眼と、それらを最適に組み合わせるアーキテクチャーの知識が求められる。

 2017年1月30日、東京・目黒雅叙園で開催された「ITインフラSummit 2017」では、「クラウド、IoTを活かす 俊敏・柔軟・堅牢な基盤とは」をテーマに、先進ユーザー企業のほか、ITインフラに関わる様々なソリューションを提供するベンダーが、最新のノウハウや知見を披露した。

 本特集では、ユーザー、ベンダー合わせて10講演の内容を報告する。