まつうら・ただし氏●1992年、アサヒビールに入社。首都圏本部で物流業務を6年間担当。営業部、新規事業計画推進部などを経て2013年にデジタルコミュニケーション戦略室室長、2014年9月から現職。
まつうら・ただし氏●1992年、アサヒビールに入社。首都圏本部で物流業務を6年間担当。営業部、新規事業計画推進部などを経て2013年にデジタルコミュニケーション戦略室室長、2014年9月から現職。
写真撮影:新関 雅士

 2014年9月に経営企画本部にデジタル戦略部ができました。マーケティング本部にもデジタルマーケティング部があり、アサヒビールのなかに2つ、「デジタル」と名の付く部署があることになります。後者はネットを活用して商品やブランドの認知度を上げる役割を担い、私の部署はデータを活用して収益向上、企業価値向上に貢献していくのがミッション。だから最も力を入れているのはビッグデータ活用です。

 日経ITイノベーターズの会合で議論していると「ビッグデータ活用という発想自体がもう古い。仕事にデータを使うのは当たり前」という意見を聞くことがあります。当社でも、営業やマーケティング、物流など各部門がそれぞれデータを仕事に役立てています。ただこれまでは、各部門が持つデータを部門内で活用することにとどまっていました。営業は各取引先への販売データを予算管理に使い、工場は生産管理データをコスト最適化に使うといった具合です。

 デジタル戦略部はそこに横串を刺します。複数部門のデータを統合して分析することで、これまで見えなかったもの、気付かなかったことをあぶり出して、業務フローを変え、バリューチェーンを変革していくのです。

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