ここからはプライベートも含め、ITイノベーターのプロフィールやキャリアに迫ってみよう。
幹事会員と一般会員は、それぞれ異なる特徴を持っている。
まずは年齢。回答者全体では40歳代が36.3%、50歳代が40.8%で、この2つの世代で8割近くを占める。幹事会員はやや高く、50歳代が過半数を占める。年齢の高さは後述する役職や年収にも関連している。
所属部門は、回答者全体ではIT部門(情報システム部門)が59.9%だが、幹事会員では67.9%を占めている。一方、一般会員に占めるIT部門の割合は51.9%とほぼ半数。企画/経営企画部門は幹事会員では5.1%しかいないが、一般会員では20.3%を占めている。
権限大きい幹事会員
勤務先での役職は、全体では役員、執行役員が31.8%、部長クラスが33.8%で約3割ずつを占める。幹事会員では双方の割合が増加。役員・執行役員が50%、部長クラスが44.9%に上っている。担当部門はもちろん、全社の意思決定に大きな影響力を持つ人材が、デジタル化を主導している。
役職が高いので当然部下の数も多い。回答者全体では1~10人の部下を持つ人が35.7%で最も多い。10人を超える部下を持つ人が52.2%を占める。
これに対し、幹事会員では50人を超える部下を持つ人が過半数を占める。500人超の部下を持つ割合は10.3%。中堅企業の経営トップと同等の組織を率いているわけだ。