緑化工事用の資材を製造・販売するロンタイは、ウェブサイトの刷新に際し、検索エンジンからの流入を意識したキーワードマーケティングに注力。自治体担当者らの流入を増やし、利益倍増に貢献。リニューアル効果をヒートマップで検証した。

 「2013年にウェブサイトをリニューアルして以降、税引前利益が約2倍に伸びた。植生シートや植生マットの製造販売部門が売り上げを伸ばした背景には、ウェブサイトのリニューアル効果が大いにあると考えている」。土木用の緑化資材メーカーであるロンタイ(大阪府守口市)の新畦(しんうね)祐治取締役は、自社のウェブサイトを高く評価している。

 リニューアルのきっかけは、新卒採用の面接で学生から「ウェブサイトが古い」と言われたこと。リニューアル作業は、20代を中心とする若手社員4人が担当。「サイトを閲覧する担当者は若い人が多いはず。10~15年後にはそうした人が業務の中核を担い、大事な顧客になり得る。上の年代は口を出さず若手に任せた」(新畦取締役)。

経営企画室の小林健嗣主任(右)ら、ロンタイのウェブサイト運用を担う若手社員たち
経営企画室の小林健嗣主任(右)ら、ロンタイのウェブサイト運用を担う若手社員たち

 リニューアルでは、自社のウェブサイトを訪問する客層を見定め、そうした人たちが流入しやすいようキーワードマーケティングに力を入れた。植生シート/マットは、自治体が発注する土木工事で使われることが多く、自治体の土木部門の職員が工事要件の検討時に検索して流入することが多い。そうした職員が、担当する工事に類似した施工実績を見つけやすいよう配慮した。

道路工事などで露出した斜面を緑化する植生シート、植生マットなどを製造している
道路工事などで露出した斜面を緑化する植生シート、植生マットなどを製造している

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