ティーンマーケティングにおいて重要なのは、ティーンにアプローチできる場だ。ティーン、特に10代男子にアプローチする場合、スマホゲームが重要となる。
セガゲームスセガネットワークスカンパニーが10代後半~40代男女を対象に行った「アプリ利用実態調査」(2015年4月)によると、2015年3月時点での「ゲーム」アプリ利用率は61%であり、「地図/交通/ナビゲーション」「SNS」に次いで3番目に高かった。「ゲーム」アプリ利用者の「ゲーム」アプリ平均利用個数は、3.89個だった。
年代別に見てみると、スマホ保有者におけるゲームアプリ利用率は、15~24歳男子は74.0%、15~24歳女子は69.1%で、他の年代よりも数%から20%近く高かった。若ければ若いほど、女子より男子の方がゲームアプリ利用率が高いという傾向が見られる。
スマホゲームを通した販促はティーン、中でも10代男子に効果があると考えられる。今回は、スマホゲームの利用状況とスマホゲームを通したティーンへの販促を中心に見ていこう。
ゲーム利用率アップには広告・招待機能も有効
20歳以上の男女を対象にしたMMD研究所の「2015年スマートフォンゲームアプリに関する定点調査」(2015年8月)によると、遊んだことがあるゲームアプリのジャンルは「パズル」が38.2%で最多。続いて「育成・箱庭」が16%、「シミュレーション」が15.8%となった。ライトユーザーでもできるタイプのゲームアプリが人気であり、ゲームユーザーの裾野が広がっている状況がうかがえる。
ゲームアプリをダウンロードしたきっかけについては、1位が「TVCMを見て」(27.6%)、2位は「スマートフォン広告を見て」(23.1%)、3位は「アプリマーケットのランキングを見て」(21.2%)、4位は「アプリマーケットの検索」、6位は「アプリマーケットの紹介、おすすめ」、7位は「PCの広告を見て」などとなっていた。
前回述べた通り、やはりテレビCM・スマートフォン広告、PC広告などの他、クチコミを書くとデジタルアイテムがもらえるなどのランキング対策、SEO対策が重要だ。同時に、身近な人から勧められて始めるケースが多いことは見逃せない。友人を招待するとデジタルアイテムがもらえる仕組みのゲームは多いが、利用促進に大きな効果があると考えられる。