デパートを見ると、女性用のアパレルブランドは細かく年齢やタイプ別にブランド分けされており、様々なブランドがずらりと並ぶさまに圧倒される。一方、男性用のアパレルブランドが並ぶゾーンは一気に狭くなる。女性は衣服の種類も多く派手だが、男性はそれに比べるとかなりシンプルだ。

 ファッションは一般的に、自分が満足するため、他人の目を意識して、あるいはマナー・TPOを考慮して、場や役割にふさわしい服装を選ぶものだ。10代男子はどのような価値観を持ち、どのようなファッションを選ぶのだろうか。男性ファッション周りのビジネスの可能性と、女性とは異なるSNS販促の方法について見ていこう。ポイントは、「女性を巻き込むこと」と「ビジュアル」を忘れないことだ

男性のファッションは「清潔感」が大切

 10代男子と言えばお年頃。ファッションを選ぶ際には女性の目を気にするはずだ。女性が男性のファッションに求めるものは何なのだろうか。マイナビウーマン調べの22〜34歳の働く女性を対象にした「男性のファッションに求めること」(2013年11月)によると、以下のような結果になった。

1位  「清潔感」(80.8%)
2位  「シンプルさ」(36.6%)
3位  「着こなしているか」(29.5%)
4位  「TPOに合っているか」(28.3%)
5位  「年齢に合っているか」(25.5%)
6位  「色のセンスがいいか」(21.4%)
6位  「サイズ感がぴったりか」(21.4%)
8位  「悪目立ちしていないか」(8.7%)
9位  「セクシーさ」(6.5%)
10位  「ちょいワル感」(5.3%)

 つまり、たいていの女性は男性ファッションに「清潔感」を求めているのだ。実際、最近のエステなどの広告では、男性エステや脱毛なども取り上げられることが増えている。服装と共に、肌の清潔感なども大いに重視される傾向にあるというわけだ。清潔感を前面に出した広告クリエイティブなどは効果があると言えそうだ。

 清潔感と言えば、肌や髪なども忘れてはならないだろう。富士経済による国内化粧品市場の調査によると、ヘアケア・ヘアメイク市場は、2013年から2014年で5263億円から5317億円へと微増している。中でも、メンズコスメティックス市場は、2013年にメンズシャンプー・リンス、メンズフェイスケア、メンズボディケアが拡大し、市場は2012年比3.9%増の1061億円となった。2014年は2013年比で1.7%増の1079億円となっている。

 ティーンの男性向けファッション誌などでも、清潔感を保つアイテムやメンズコスメなどは特集されることも多く、10代男子に購入される可能性は高いだろう。ティーンの男性向けファッション誌やSNSなどで、メンズモデルなどに利用してもらうと効果がありそうだ。

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