高校1~2年生を対象に消費者教育支援センターと生命保険文化センターが共同でまとめた「平成24年度 高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査報告書」によると、男女高校生のそれぞれ約6割が「おやつなどの飲食費」にお金を消費している。同様に、女子高生の約3割、男子高生の5%強が化粧品、整髪剤に消費している。
今回は、お菓子や飲料水などのおやつ系、化粧品やネイルなどの美容系におけるティーンマーケティングを取り上げる。どちらもキーになるのは「写真」。そして「ネタ消費」も忘れてはならないポイントだ。
ネタ消費を取り込むのがポイント
バルクの「お菓子に関する調査」(2012年8月)によると、お菓子の新商品情報を入手する方法は、全年代で「店頭の商品を見て」(65.9%)が最多。続いて「テレビCM」が48.5%、「友人からの口コミ」(15.5%)、「家族からの口コミ」(13.0%)などとなっていた。つまり、友人とつながるSNSにおける投稿は、クチコミの情報源として機能する可能性が高い。
とても美味しいと評判のお菓子にはいくらまで出せるかという質問に対しては、全年代で「151~300円」(46.7%)と答えた人が一番多かった。年代で見ると、10代女子は平均「265円」、10代男子は平均「373円」だった。これらの結果は商品の値付けの参考になるだろう。
お菓子の新商品や限定品の購入意向に関しては、全年代では女性のほうが意向が強く、20代女子が「買うことが多い」「たまに買う」の合計が78.0%で最多となっている。また、10代男子の52.4%、10代女子の62.5%が「買うことが多い」「たまに買う」と答えている。
リビジェンの10代男女を対象にした「飲料水」に関する調査(2013年9月)によると、普段、最もよく購入する清涼飲料水は何かという質問に対して、「炭酸飲料」が24.5%でトップ。続いて、「紅茶系飲料」が18.5%、「果実飲料」が14.5%、「ミネラルウォーター」が14.5%、「無糖茶系飲料」が10.5%、「スポーツドリンク」が8.5%、「エナジードリンク」が3.5%、「コーヒー系飲料」が3.5%、「乳酸系飲料」が2%となった。ティーンが購入する可能性がある飲料水の参考にしたい。