実際にコンテンツの制作を始めると、品質、体制、スケジュールなど様々な課題が生じます。コンテンツ作りの際に陥りやすい失敗例と防止策を紹介します。

こんなやり方では失敗する

 コンテンツ作りにおいては、企画、取材依頼、執筆、編集、デザインなど、様々なタスクを上手にこなさなければなりません。

 しかもコンテンツマーケティングの考え方にのっとって、効果的なコンテンツを作り続けなければ意味がありません。

 ここではWebサイトのコンテンツ制作のシーンを例にあげて、「こんなやり方では失敗する」という取り組み方とその防止策を紹介します。

読者不在 ─ 誰も読まないコンテンツ

<シーン1>

 「これからは当社もコンテンツを積極的に作ろう」。経営層からコンテンツ制作担当に指名され、営業企画部の南野さん(仮名)は張り切っています。

 まずは、てこ入れが必要なA製品のWebページとリーフレットを作るため、A製品の技術担当者に連絡し、製品のセールスポイントについての原稿を依頼しました。忙しいといいつつ引き受けてくれた技術担当者から、南野さんは1週間後に原稿をもらう約束を取りつけました。

 1週間後、技術担当者から原稿が上がってきました。

 南野さんは入社5年目で、自社製品のことはかなり理解しています。しかし原稿には専門用語がずらりと並び、ほとんど意味不明。文字数を指定せずに頼んだため、ワード形式で10ページもあります。ある機能が飛躍的に向上したと書いてあるようですが、途中で読むのが嫌になってしまいました。

 執筆を依頼した技術担当者はベテラン社員で、南野さんが指示できるような関係ではありません。この原稿をどうすればよいものか、南野さんは途方に暮れてしまいました……。

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