スマートフォン、タブレットの企業利用が新たなステージに入った。通話やメール、カレンダーの確認といった用途にとどまらず、これまでにないビジネスモデルを生み出した企業や、業務を劇的に効率化した企業が続々と登場している。そんな企業に共通するのが、モバイルによる現場変革だ。これぞ真の“モバイルファースト”―。その実像に迫る。

現場を変えたモバイルファースト
目次
-
スマホを内線、ルーターに
スマートデバイスはビジネスに革新をもたらす一方で、通信機器としても着実に進化を続けている。これまで企業が使っていた内線電話やモバイルルーターの役割をスマートデバイスが兼ねることで、コスト削減や業務の効率化に寄与している。
-
“現場の便利”が変革を呼ぶ
顧客満足度の向上、新ビジネスモデルの創造、現場状況の共有―。スマートデバイスが業務に変革を起こしている。各事例に共通するのは、現場の担当者が便利だと感じていること。現場業務の改善が進み、企業全体の効率が上がっている。
-
モバイルの能力を使い切れ
スマートデバイスの大規模な導入が相次いでいる。駅員、運転士、保守作業員などに合計2万2000台のスマートデバイスを導入した東日本旅客鉄道(JR東日本)は「2020年までの中長期経営方針、『経営構想V』に則り、スマートデバイスを活用して現場の業務改革を推し進めている」(総合企画本部システム企画部輸送…