![写真右下:渡辺 慎一郎(スタジオ キャスパー)](https://cdn-active.nikkeibp.co.jp/atclact/active/15/060800058/018zu01_s.jpg?__scale=w:500,h:317&_sh=08f0dc0e40)
PCや固定電話、デスクはもう無くても構わない──。従来にない全く新しい「ワークスタイル変革」が進んでいる。狙いは、社員の生産性向上だけではない。事業継続性の確保や、育児・介護に伴う社員の離職回避など、企業の競争力を維持するための重要な手段だからだ。
変革につながるキーワードは「フリーアドレス」と「テレワーク」の二つ。モバイル機器や通信インフラの進化で、以前より格段に実効性が高まった。ワークスタイル変革に取り組み、最新ITを駆使して課題を乗り越えた事例を紹介する。
ここまできたワークスタイル変革
PCや固定電話、デスクはもう無くても構わない──。従来にない全く新しい「ワークスタイル変革」が進んでいる。狙いは、社員の生産性向上だけではない。事業継続性の確保や、育児・介護に伴う社員の離職回避など、企業の競争力を維持するための重要な手段だからだ。
変革につながるキーワードは「フリーアドレス」と「テレワーク」の二つ。モバイル機器や通信インフラの進化で、以前より格段に実効性が高まった。ワークスタイル変革に取り組み、最新ITを駆使して課題を乗り越えた事例を紹介する。
「ワークスタイル変革」は、ベンダーにとっては自社の製品/サービスを売り込む格好のキーワードでもある。自社製品のメリット/デメリットを理解するために、ベンダーの多くはユーザー企業に先駆けて、新しい働き方を実践している。売り手であれば、社内の抵抗もなくスムーズに改革が進んだかと思いきや、実際はそうでも…
モバイルデータ通信の高速化やコスト低下、各種クラウドサービスの普及で、規模や用途に合わせた最適なテレワークの手段が選べるようになった。重要なのは、利便性を維持したまま、いかにセキュリティを確保するか。ツールの導入に合わせて制度やポリシーを見直さないと活用は進まない。
生産性向上のためにオフィスを作り替える企業が増えている。トレンドの一つは「新しいフリーアドレス」。自由な場所に座れるだけだった従来とは異なり、打ち合わせや集中作業、テレビ会議など作業内容に応じた様々なスペースを設けている。モバイル機器やコミュニケーションツールの進化が、そうした働き方を支えている。
「最近、当社のオフィスを見学したいという声が急増している」――。こう語るのはコニカミノルタの持田啓介経営戦略部長だ。同社は仕事の内容に合わせて社員が自由に座席を選択できる、フリーアドレスの導入を推進。部署によらず自由な席で仕事をできる仕組みを整えただけでなく、ファミリーレストラン風の席や、一人で集…