モバイルデータ通信の高速化やコスト低下、各種クラウドサービスの普及で、規模や用途に合わせた最適なテレワークの手段が選べるようになった。重要なのは、利便性を維持したまま、いかにセキュリティを確保するか。ツールの導入に合わせて制度やポリシーを見直さないと活用は進まない。
メールや業務アプリなどに社外から自由にアクセスできるようにすれば、時間や場所を選ばず働くスタイルを実現しやすくなる。しかし、単にシステムの入れ替えで済む話ではない。先行する企業は「使い勝手を損ねずにいかにセキュリティを確保するかが重要」と口をそろえる。まずは、業務リソースへのアクセスを工夫した二つの事例を紹介する。