NECの「Mission Critical Mail Filter」は、メールを安全に送受信するセキュリティ機能に注力したメール中継サーバーソフトである。主に自治体や金融機関などに向く。メール受信時のセキュリティ機能全般や、メール送信時の誤送信防止機能などで構成する。既存のメールシステムに追加して利用できる。
メール送受信時のセキュリティ機能を複数備える。受信メールに対しては、ウイルス対策、迷惑メール対策、DKIM/SPFによる送信ドメイン認証、添付ファイルの削除によるメール無害化、メール送信IPアドレスのホワイトリスト運用、不正攻撃に対する流量制限、---といった機能を一通り提供する。一方、送信メールに対しては、誤送信防止機能(ZIP暗号化とパスワード通知メール)を提供する。
特徴の一つは、メール中継時にどんなセキュリティ機能を使うかというポリシーを、SMTPプロトコルの受付ポート番号に応じて切り替えることができること。外部からのメール受信時などに使う通常のSMTPポート(25番)と、エンドユーザーがメールソフトから送信する際に使うSubmissionポート(587番)のポリシー設定が独立しているほか、これ以外に任意の6個のポート番号を設定可能で、それぞれに異なるポリシーを設定できる。
利用できるセキュリティ機能のうち、特徴的なものとして、主に自治体に向けてメールを無害化する機能を備える。添付ファイルがあった際に、オリジナルのメールを保存しつつ、添付ファイルを取り去ったメールを社内のメール受信者に渡す機能である。添付ファイルが必要な場合は、サーバー側に保存したオリジナルメッセージを閲覧できる。同機能では、添付ファイルの削除のほかに、HTML形式メールをプレーンテキスト形式に変換する機能も持つ。
また、ホワイトリストに含まれないIPアドレスから添付ファイルやURLを含んだメールを受信した際に、送信者に対して身元確認のメールを自動で送信する機能も持つ。身元確認メールにはURLが含まれており、メール送信者は、Web画面を開いて身元を登録する。サーバー側は、メールを送信してきたドメインとWebにアクセスしてきたドメインを比較して、ホワイトリストに追加する。
用途と機能 | メールを安全に送受信するセキュリティ機能に注力したメール中継サーバーソフト。既存のメールシステムに追加して利用できる |
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対象ユーザー | 主に自治体や金融機関など |
受信時の機能 | ウイルス対策 迷惑メール対策 DKIM/SPFによる送信ドメイン認証 添付ファイルの削除によるメール無害化 メール送信IPアドレスのホワイトリスト運用 不正攻撃に対する流量制限 など |
送信時の機能 | 誤送信防止(ZIP暗号化とパスワード通知メール) |
主な特徴 | メール中継時にどんなセキュリティ機能を使うかというポリシーを、SMTPプロトコルの受付ポート番号に応じて切り替えることができること。SMTP(25番)とSubmission(587番)のポリシー設定が独立しているほか、これ以外に任意の6個のポート番号を設定可能で、それぞれに異なるポリシーを設定できる |
自治体向けの機能 | (1)添付ファイルの除去やHTMLのプレーンテキストによってメールを無害化する機能 (2)ホワイトリストに含まれないIPアドレスから添付ファイルやURLを含んだメールを受信した際に、送信者に対してWeb認証メールを通知して身元を確認する機能 |
価格(税別) | 500アドレスで130万円から |
発表日 | 2015年12月17日 |
出荷日 | 2016年2月 |