東陽テクニカの「LoRa Alliance認証試験サービス」は、IoTデバイスに適した低消費電力の無線通信規格「LoRaWAN」の認証試験サービスである。デバイス開発者は、認証を取得することによってLoRaロゴマークを使えるようになり、品質が保証されたデバイスであることをアピールできる。

LoRaWAN準拠の認証試験サービスの概要
LoRaWAN準拠の認証試験サービスの概要
(出所:東陽テクニカ)
[画像のクリックで拡大表示]

 認証サービスは、東陽テクニカとスペインのAT4 wirelessが共同運営する「東陽テクニカ/AT4 wireless日本ラボ」(東京都中央区)で実施する。LoRaWAN規格を提案している団体であるLoRa Allianceから2016年11月18日に公式認証試験ラボとして認定されたことを受けて、認証サービスを開始した形である。

 試験環境は、被試験機(DUT)とLoRaWANで通信するLoRaゲートウエイと、LoRa Allianceの認定を受けた公式試験ソフトで構成する。試験ソフトとして、試験サービスのためにAT4 wirelessが独自に開発した「TACS4 LoRa Test Tool」を使う。

 試験ソフトは、被試験機(DUT)とゲートウエイが接続して通信が始まった後に、DUTから送信されたデータがゲートウエイを経由してテストツールに転送される一連の通信動作がLoRaWANに準拠しているかを判断し、合否を決定する。

LoRa Alliance認証試験サービスの概要
用途と機能IoTデバイスに適した低消費電力の無線通信規格「LoRaWAN」の認証試験サービス。デバイス開発者向け
認証を取得するメリットLoRaロゴマークを使えるようになり、品質が保証されたデバイスであることをアピールできる
試験環境被試験機(DUT)、LoRaWANで通信するLoRaゲートウエイ、LoRa Allianceの認定を受けた公式試験ソフト、で構成
試験内容被試験機(DUT)とゲートウエイが接続して通信が始まった後に、DUTから送信されたデータがゲートウエイを経由してテストツールに転送される一連の通信動作がLoRaWANに準拠しているかを判断し、合否を決定する
実施場所東陽テクニカ/AT4 wireless日本ラボ(東京都中央区)
試験に要する時間半日から1日程度
受験費用(税別)50万円前後
発表日2016年11月25日
提供開始日2016年11月25日