NECの「Box連携ソリューション」は、米Boxが提供する企業向けのクラウド型ファイル管理サービス「Box」と、NEC製品を連携させた、提案型の製品/サービス群である。Boxの導入実績を通じて得たユーザー企業のニーズをもとに、5つのNEC製品とBoxを連携させた。それぞれ、Boxと連携するためのインターフェースを開発した。

 Boxと連携させる5つの製品は、(1)ID管理ソフト「WebSAM SECUREMASTER」、(2)ファイルサーバー管理ソフト「NEC Information Assessment System(NIAS)」、(3)メールフィルタリングソフト「Mission Critical Mail(MCMail)」、(4)印刷管理ソフト「WebSAM PrintCenter V」、(5)ルーター機器「UNIVERGE IXシリーズ」、である。

 エンドユーザー向けのサポート窓口(24時間365日)も開設した。日本語だけでなく、英語、中国語など多言語で応対できる。このため、グローバル企業でも利用できるとしている。

 5製品の概要と、Box連携によって可能になることは、以下の通り。

 (1)WebSAM SECUREMASTERは、ID情報と認証情報の統合管理、およびシングルサインオン(SSO)を実現するソフト。Box連携により、Boxへのログイン時の認証を強化できる。

 (2)NEC Information Assessment System(NIAS)は、ファイルサーバーの運用管理ソフト。Box連携により、アップロードするファイルに個人情報が含まるかどうかを事前に確認できる。ファイルサーバーからBoxへのデータ移行も支援する。

 (3)Mission Critical Mail(MCMail)は、メールフィルタリングソフト。Box連携により、メール添付ファイルをBoxに自動的にアップロードし、Box上のURLをメール本文に自動付与して配送できる。

 (4)WebSAM PrintCenter Vは、プリンタを使った印刷の運用を監視して制御する印刷管理ソフト。Box連携により、Box上のドキュメントをダウンロードせずに印刷できる。登録済みのプリンタであれば、どこのプリンタからでも印刷できる。

 (5)UNIVERGE IXシリーズは、VPN機能を搭載した拠点向けルーター。Box連携により、Boxあての通信を、本社へのVPN接続を介することなく、直接インターネットに出すことができる。これにより、Box導入後のセンター側の通信回線や通信機器の負荷増加を抑制できる。

Box連携ソリューションの概要
用途と機能米Boxが提供する企業向けのクラウド型ファイル管理サービス「Box」と、NEC製品を連携させた、提案型の製品サービス。Boxの導入実績から得たユーザー企業の需要をもとに、5つのNEC製品とBoxを連携させた
Boxと連携させる5つの製品■ID管理ソフト「WebSAM SECUREMASTER」
■ファイルサーバー管理ソフト「NEC Information Assessment system(NIAS)」
■メールフィルタリングソフト「Mission Critical Mail(MCMail)」
■印刷管理ソフト「WebSAM PrintCenter V」
■ルーター「UNIVERGE IXシリーズ」
サポート窓口エンドユーザー向けに24時間365日体制のサポート窓口を用意した。日本語に加えて、英語、中国語など多言語で応対できる
Box連携で可能になることの例ファイルサーバーの運用管理ソフトであるNEC Information Assessment system(NIAS)とBoxを連携させた例では、Boxにアップロードするファイルに個人情報が含まるかどうかを事前に確認できるようになる
価格(税別)Boxライセンス1ユーザーあたり月額1800円から
WebSAM SECUREMASTER500万円から
NEC Information Assessment System(NIAS)100万円から
Mission Critical Mail234万円から
WebSAM PrintCenter V208万円から
UNIVERGE IXシリーズ8万1000円から
発表日2017年11月17日
提供開始日2017年11月17日