NECの「NeoFace Cloud」は、同社の顔認証エンジン「NeoFace」をクラウド型で提供し、APIを介して顔認証を利用できるようにしたサービスである。オンプレミスにサーバーを構築する必要がないため、サーバーの設置が難しい屋外での利用や、一時的に短期間しか使わないイベントでの利用などに適する。
サービスは、NECのクラウド基盤「NEC Cloud IaaS」を介して提供する。顔認識に必要な登録情報は、NECが安全に管理するとしている。登録情報をクラウド上に保持したまま、一時的に利用を停止したり、利用を再開したりすることも可能である。
NeoFace Cloudを活用したサービスの例として、関連会社のNECソリューションイノベータが、行方不明者や迷子などの特定人物の捜索を支援する「捜索支援サービス」と、イベントや店頭で笑顔診断による集客支援を行う「イベント支援サービス」を提供している。
関連ソフトの「NeoFace Monitor V3」は、顔認証を用いてパソコンへのログオンができるユーザー認証ソフトである。特徴の1つは、視線をずらした状態や、正面以外の角度にした状態でも、顔を認証できること。ログオン時に顔や目の動きをランダムに指示することで、写真などによるなりすましを防止できる。
NeoFace Monitorでは、外部アプリケーションからAPIを介して顔認識機能を利用することもできる。システム起動時にID/パスワード認証が必要になる人事給与システムや勤怠管理システムなどにおいて、顔認証を用いたログオンが可能になる。
NeoFace Cloudの概要
用途と機能 | クラウド型で提供する顔認証エンジン。APIを介して顔認証機能を利用できる |
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想定するケース | サーバーの設置が難しい屋外での利用や、一時的に短期間しか使わないイベントでの利用など |
クラウド基盤 | NEC Cloud IaaS。顔認識に必要な登録情報は、NECが安全に管理する。登録情報をクラウド上に保持したまま、一時的に利用を停止したり、利用を再開したりできる |
NeoFace Cloudを 活用したサービスの例 | 行方不明者や迷子などの特定人物の捜索を支援する「捜索支援サービス」(NECソリューションイノベータが提供) イベントや店頭で笑顔診断による集客支援を行う「イベント支援サービス」(NECソリューションイノベータが提供) など |
関連ソフト | 顔認証を用いてパソコンへのログオンができるユーザー認証ソフト「NeoFace Monitor」などを用意した。特徴の1つは、視線をずらした状態や、正面以外の角度にした状態でも、顔を認証できること。外部アプリケーションからAPIを介して顔認識機能を利用することもできる |
価格(税別) | ■NeoFace Cloudは、端末1台、対象者1人あたり月額5265円(99台、99人以下の場合) ■NeoFace Monitor V3は、1万6800円から |
発表日 | 2017年10月17日 |
提供開始日 | 2017年10月17日(NeoFace Cloud) 2017年10月19日(NeoFace Monitor V3) |