EMCジャパンの「Dell EMC VxRail」は、仮想サーバーを運用するための基盤サーバーであり、サーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトで構成したハイパーコンバージドシステムである。サーバー(ノード)の台数を増やすスケールアウトによって、仮想サーバーの収容台数を増やせる。

VxRailにPowerEdgeを採用した新モデル(E、V、P、S)を追加
VxRailにPowerEdgeを採用した新モデル(E、V、P、S)を追加
(出所:EMCジャパン)
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 ストレージを内蔵したPCサーバーをベースに、ソフトウエアをプリインストール/設定済みとした、ラックマウント型のアプライアンス機器として提供する。構成によって、高さ2Uに4ノードを収容した「Gシリーズ」、価格を抑えたエントリー製品の「Eシリーズ」、VDI(デスクトップ仮想化)やGPUアプリケーションに向いた「Vシリーズ」、CPU性能を高めた「Pシリーズ」、ストレージ容量を高めた「Sシリーズ」の5モデルで構成する。

 Gシリーズが既存モデルに相当し、Gシリーズ以外の4モデルは、いずれもPCサーバー機として米Dell Technologiesの「PowerEdge」を採用した新モデルに相当する。PowerEdgeの採用によって、ノード当たりの価格が下がったほか、GPUやCPU、内蔵ストレージの構成に自由度が生まれ、用途に応じたモデル構成がとれるようになった。

 既存モデルの「Gシリーズ」は、2Uラックマウント型のきょう体に4ノードを搭載しており、最小構成が4ノードだった。一方、PowerEdgeを採用した新モデルは、最小3ノードから構成できる。これにより、最小構成時の価格(税別)は25%下がり、3ノード時に500万円で買えるようになった。

Dell EMC VxRailの概要
用途と機能仮想サーバーを運用するための基盤サーバー
アーキテクチャサーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトで構成したハイパーコンバージドシステム。ノード数を増やすスケールアウトによって収容できる仮想サーバー台数を増やせる
モデル構成GシリーズEシリーズVシリーズPシリーズSシリーズ
モデルの特徴高さ2Uに4ノードを収容価格を抑えたエントリー製品VDIやGPUアプリケーション向けCPU性能が高いストレージ容量が大きい
サーバー機専用米Dell Technologiesの「PowerEdge」
価格(税別)最小構成(Eシリーズ3ノード)で500万円
発表日2016年11月16日
出荷日2016年第4四半期