ディアイティ(dit)のWADJET(ウジャト)は、企業ネットワークにおいて日々発生する大量のアラートを集約・視覚化することによって、セキュリティ運用のオペレーションを効率化するソフト製品群である。社内LANを流れるトラフィックをリアルタイムに観測/分析したり、各種セキュリティ機器が出力するログやアラート(警告)を集約したりして、これらを分かりやすく視覚化する。
ベースとなっているソフトは、トラフィックやログの視覚化に注力したサイバー攻撃対策ソフトで、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した「NIRVANA改」(ニルヴァーナ・カイ)である。WADJETはNIRVANA改の商用版に当たり、NIRVANA改の機能に加えてditが独自に開発した分析機能を搭載している。視覚化に加えて、防御の機能を追加している。
追加した防御機能は、インシデントが発生した際に、ルールに従ってファイアウォール機器やスイッチ機器を自動的に制御する機能である。これにより、異常な通信を遮断したり、マルウエアに感染したホストを隔離したりできる。
WADJET(ウジャト)の概要
用途と機能 | サイバー攻撃対策におけるログ分析の負担を軽減するソフト |
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提供する主な機能 | トラフィックの観測・分析機能 ログやアラートの集約機能 ファイアウォール/スイッチの自動制御による防御機能 |
特徴 | 近未来アニメ風のグラフィックスで分かりやすく脅威を視覚化する |
価格(税別) | マネージメントシステム:120万円 センサシステム:250万円 ゲートシステム:250万円 アラート情報収集システム:350万円 可視化システム:350万円 分析システム:350万円 防御システム:350万円 |
発表日 | 2015年11月26日 |
出荷日 | 2016年1月 |