富士通の「ETERNUS DX8000 S4シリーズ」は、ハイエンドSANストレージである。上位モデルの「DX8900 S4」と、下位モデルの「DX8100 S4」で構成する。オープンシステムのほか、富士通のメインフレーム「GS21」とも接続できる。

ETERNUS DX8000 S4シリーズの外観
ETERNUS DX8000 S4シリーズの外観
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 上位モデルのDX8900 S4は、最大24台のコントローラ、最大6912台のドライブ(SSD/HDD)、最大14万1558Tバイトの物理容量を持つ。CPUはXeonで、メモリーは最大で1万8432Gバイト(18Tバイト)まで搭載できる。

 DX8900 S4の性能は、1秒あたり約1000万I/Oを処理できる(8Kバイトのランダム読み出し時)。NVMe方式のSSDを2次キャッシュとして搭載することによって、キャッシュのレスポンスも高めた。

 DX8900 S4は、データをリアルタイムに圧縮する専用チップを搭載している。性能への影響を抑えつつ、格納データ量を約50%削減できるとしている。

 メインフレームとの接続機能も提供する。DX8900 S4とDX8100 S4ともに、富士通のメインフレーム「GS21」シリーズと接続できる。

 下位モデルのDX8100 S4は、メインフレーム(GS21)のきょう体内にストレージ本体を搭載するオールインワン型での提供も可能である。オールインワン型とすることによって、設置面積を最大で40%削減できる。

ETERNUS DX8000 S4シリーズの概要
用途と機能ハイエンドSANストレージ。上位モデルの「DX8900 S4」と、下位モデルの「DX8100 S4」で構成する。オープンシステムのほか、富士通のメインフレーム「GS21」とも接続できる
性能上位モデルのDX8900 S4の場合、1秒あたり約1000万I/Oを処理できる(8Kバイトのランダム読み出し時)。NVMe方式のSSDを2次キャッシュとして搭載することによって、キャッシュのレスポンスも高めた
データ圧縮上位モデルのDX8900 S4の場合、データをリアルタイムに圧縮する専用チップを搭載している。性能への影響を抑えつつ、格納データ量を約50%削減できるとしている
省スペース下位モデルのDX8100 S4は、メインフレーム(GS21)のきょう体内にストレージ本体を搭載するオールインワン型で提供できる。これにより、設置面積を最大で40%削減できる
モデルETERNUS DX8100 S4ETERNUS DX8900 S4
モデルの概要下位モデル上位モデル
最大メモリー容量64Gバイト18Tバイト
最大ドライブ数486912
最大物理容量57.6Tバイト140Pバイト
価格(税別)2456万7000円から5256万8000円から
発表日2018年10月24日
出荷日2019年1月18日