機密ファイル保管サーバセットの位置付け(出所:NEC)
機密ファイル保管サーバセットの位置付け(出所:NEC)
[画像のクリックで拡大表示]

 NECの「機密ファイル保管サーバセット」は、マイナンバーを含む個人情報を安全に保管するストレージシステムを短時間で導入できるように、ファイルサーバー機器と各種セキュリティソフトをパッケージ化した製品である。運用管理者が不足している中小企業に向く。

 Windows Storage Server 2012 R2を搭載したエントリークラスのファイルサーバー機器「NS100Te」(容量2Tバイト構成、最大8Tバイト)に、情報漏えいを防ぐためのセキュリティソフトを組み合わせたパッケージ。(1)ファイル暗号化ソフトを標準で備えており、必要に応じて(2)アクセス権限管理ソフトと(3)アクセスログ管理ソフトを追加できる。

 (1)ファイル暗号化ソフトとして「InfoCageファイル暗号」(20クライアントライセンス)をバンドルしている。機密ファイルを格納するフォルダーを自動暗号化フォルダに設定しておくと、フォルダに格納したファイルを自動的に暗号化する。復号時にはパスワードの入力が必要になる。

 (2)オプションで、アクセス権限管理ソフト「NEC Information Assessment System」(NIAS)を追加できる。アクセス権の設定状況を可視化し、親フォルダと子フォルダでアクセス権が異なっているといったイレギュラーな設定をリストアップする。こうした不備は、画面上で修正できる。退職者のアクセス権が設定されているフォルダなどセキュリティポリシーに準拠しない箇所を棚卸しすることもできる。

 (3)オプションで、ファイルアクセスのログを収集して管理するソフト「ALog ConVerter for iStorage NS」を追加できる。ユーザーがファイルにアクセスした履歴を記録する。成功履歴だけでなく、失敗の操作も記録する。

機密ファイル保管サーバセットの概要
用途と機能マイナンバーを含む個人情報を安全に保管するストレージシステムを短時間で導入できるように、ファイルサーバー機器と各種セキュリティソフトをパッケージ化した製品
ベースとなるストレージ「NS100Te」(容量2Tバイト構成、最大8Tバイト)。Windows Storage Server 2012 R2を搭載したエントリークラスのファイルサーバー機器
標準で搭載するソフト■「InfoCageファイル暗号」(ファイル暗号化ソフト)。指定したフォルダーに格納したファイルを、自動的に暗号化する。復号時にはパスワードの入力が必要
オプションで追加できるソフト■「NEC Information Assessment System」(NIAS、アクセス権限管理ソフト)。アクセス権の設定状況を可視化し、親フォルダと子フォルダでアクセス権が異なっているといったイレギュラーな設定をリストアップする。こうした不備は、画面上で修正できる
■「ALog ConVerter for iStorage NS」(ファイルアクセスログ管理ソフト)
価格(税別)■最小構成(ストレージ「NS100Te」と「InfoCageファイル暗号」)は、34万円から
■アクセス権限管理ソフト「NIAS」は、機密ファイル保管サーバセット専用のライセンス(管理容量1Tバイト)で42万8000円
■ファイルアクセスログ管理ソフト「ALog ConVerter for iStorage NS」は、23万1280円
発表日2015年11月18日
出荷日2015年11月18日