TISの「FAST TRACK(ファストトラック)」は、システム構築基盤ソフトとIaaS型クラウドサービスを組み合わせてユーザー企業の業務システムを短期に構築するSIサービスである。システムを開発して運用するためのインフラ基盤やミドルウエアを提供するとともに、必要に応じてシステム開発サービスも請け負う。
NTTデータイントラマートのJavaアプリケーション開発用ミドルウエア「intra-mart Accel Platform」(intra-mart)と、TISが開発したintra-mart用の部品/業務テンプレートを、AWS(アマゾンウェブサービス)のIaaS型クラウドサービスの上で、すぐに使い始められるようにセットアップ済みの状態で提供する。
現行版では、「Box連携オプション」、「OneLogin連携オプション」、「FAST TRACK事務基盤テンプレート」、という3つのメニューを追加している。これらによって、取引先などとファイルを共有するなどして協調型で進めるワークスタイルの基盤を、短納期・低コストで構築できるようになる、としている。
これらを使うと、パートナー企業が図面や文書を作成し、Box上の共同作業フォルダにアップロードした後に、自社内では承認ワークフローが起動するシステムを構築できる。承認後の処理としてコメントの追記などができ、承認文書は自動的に公開フォルダに格納される。こうして、自社内やパートナー間で共有できるようになる。
協調型システム基盤向けに三つのメニューを追加
Box連携オプションは、クラウド型ファイル共有サービスのBoxと、BoxのAPIを介してファイル連携する機能を提供する有償オプションである。多拠点体制や外部パートナー間でファイルを安全に共有できるようになる。intra-martのワークフロー機能を連携し、ワークフローの進捗に応じた文書管理が可能になる。
OneLogin連携オプションは、追加費用を払うことなく標準で利用できるようになった新機能で、クラウド型ID管理サービス「OneLogin」と連携する。SSO(シングルサインオン)が可能で、FAST TRACK上で運用している業務アプリケーションやBoxなどのクラウドアプリケーションごとにID/パスワードを変える必要がない。
FAST TRACK事務基盤テンプレートは、intra-martのワークフロー機能「IM-BIS(Business Integration Suite)」向けにTISが開発したテンプレートの一つである。審査業務やクレーム管理などのように複数部門にまたがって更新頻度の多い業務に向けて、「処理済一覧」「フローの途中でのデータ参照」「データ単位での閲覧制御」などを可能にしている。これにより例えば、管理者が進捗状況を確認できる。
用途と機能 | システム構築基盤ソフトとIaaS型クラウドサービスを組み合わせてユーザー企業の業務システムを短期に構築するSIサービス |
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提供するサービス | アプリケーションを開発して運用するために必要なインフラ基盤とミドルウエアを提供する。必要に応じて別途、システム開発サービスも提供する |
構成要素 | NTTデータイントラマートのJavaアプリケーション開発用ミドルウエア「intra-mart Accel Platform」と、TISが開発したintra-mart用の部品/業務テンプレートを、AWSのIaaS型クラウドサービスの上で、すぐに使い始められるようにセットアップ済みの状態で提供する |
現行版の追加メニュー | ■Box連携オプション(クラウド型ファイル共有サービスのBoxと、BoxのAPIを介してファイル連携する機能を提供する有償オプション) ■OneLogin連携オプション(クラウド型ID管理サービスOneLoginとの連携機能。社内システムやBoxにSSOログインできる) ■FAST TRACK事務基盤テンプレート(審査業務やクレーム管理などのように複数部門にまたがって更新頻度の多い業務に向けたワークフロー業務用テンプレート) |
価格(税別) | ■FAST TRACKの運用時に必要な基本契約「FAST TRACK Actual Plan」の参考価格は、初期費用が25万円から、月額費用が16万円から ■Box連携オプションは、90万円。別途年間保守費用(20万円)が必要 ■FAST TRACK事務基盤テンプレートは、100万円 |
発表日 | 2016年11月14日(機能強化) |
提供開始日 | 2016年11月14日(機能強化) |