インターコムの「まいと~く VoiceFAX Center」は、かかってきた電話に対して自動音声で対応する自動音声応答(IVR)システムを構築できるサーバーソフトである。ノンプログラミングで音声応答フローを作成できる。
音声応答機能とファクス送受信機能を兼ねたサーバーソフトと、音声/ファクス用モデム装置で構成する。現行版(Ver.1.70)では、モデムとサーバーソフトを、LANを介して分散配置できるようにした。具体的には、サーバーとモデムをLANで接続できるように、LAN接続型モデムを新たに用意した。
これにより、電話やファクスを受けるモデム装置を各拠点のオンプレミス環境に置きつつ、サーバーソフトをIaaSクラウドや仮想化環境で動作させる構成が可能になった。従来は、PCI Express接続型のモデムしか選べなかったので、モデムとサーバーソフトの設置場所を分離できなかった。
音声応答/ファクスサーバーは、最大4拠点のモデムをコントロールできる。拠点ごとに電話回線を引くことによって、市内電話料金などの安い通話料でフリーダイヤルやファクスを利用できるので、回線集約型のシステム構成に比べて通信コストを大幅に削減できる。
まいと~く VoiceFAX Centerの概要
用途と機能 | 自動音声応答(IVR)システムを構築できるサーバーソフト |
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構成要素 | 音声応答機能とファクス送受信機能を兼ねたサーバーソフトと、音声/ファクス用モデム装置で構成する |
特徴の1つ | ノンプログラミングで音声応答フローを作成できること |
現行版の強化点 | 電話やファクスを受けるモデム装置を各拠点に置きつつ、サーバーソフトをIaaSクラウドやサーバー仮想化環境で動作させられるようにした |
モデムを分散配置させる仕組み | サーバーとモデムをLANで接続できるように、LAN接続型モデムを新たに用意した。従来は、PCI Express接続型のモデムしか選べなかった |
動作確認済みの環境 | ■IaaSクラウドサービスは、 AWS(アマゾンウェブサービス) Microsoft Azure ニフティクラウド ■サーバー仮想化ソフトは、 VMware ESXi 6.0 Windows Server 2012 R2 Hyper-V |
価格(税別) | ■PCI Express接続型モデムカードをバンドルしたパッケージは、最安価となる2回線版が、1年保守付きで90万円 ■IaaSクラウドや仮想化環境で使うためのLAN接続型モデムをバンドルしたパッケージは、4回線が利用可能で、1年保守付きで137万5000円 |
発表日 | 2016年10月7日(Ver.1.70) |
出荷日 | 2016年10月7日(Ver.1.70) |